沖縄のホエールウォッチングといえば、1月〜3月の冬の一大イベント。この時期、ザトウクジラたちはるばる北の海から、出産や子育てのために暖かい沖縄へとやってきます。
では、ウォッチングシーズンが終わった「夏の海」では、クジラたちはどこで何をしているのでしょうか?今回は、意外と知られていないクジラたちの「夏休み(?)」と、そのダイナミックな生態に迫ります。
■ 夏は北の海でひたすら「食いだめ」の季節
春を迎え、沖縄の海が暖かくなると、クジラたちは再び北へと旅立ちます。目指すのは、アラスカやロシア周辺の冷たくて栄養が豊富な北の海です。
実は、クジラたちが沖縄にいる冬の間、ほとんどエサを食べない(絶食状態)のをご存知でしたか?そのため、夏の北の海は彼らにとって超重要な「もぐもぐタイム」。
オキアミやニシンなどの小魚を、1日に1トン以上も平らげ、冬の旅に備えてたっぷりと脂肪を蓄えるのです。
■ 圧巻!クジラたちのチームプレイ「バブルネットフィーディング」
夏の北の海では、沖縄では見られない特別な行動が観察されます。それが「バブルネットフィーディング」です。
複数のクジラが息を合わせ、魚の群れの周りを円を描くように泳ぎながら泡(バブル)を吐き出します。泡の壁に驚いて一箇所に集まった魚の群れを、下から大きな口を開けて一気に丸呑みにするのです。
この一糸乱れぬチームプレイは、まさに圧巻の一言。
沖縄の海で私たちを感動させてくれるクジラたちのダイナミックなパフォーマンス(ブリーチングなど)は、夏の北の海でたっぷりとエネルギーを蓄えているからこそできる技。
次に沖縄でクジラたちの姿を見るときは、「夏にたくさん食べて、元気に戻ってきたんだな」と、彼らの長い旅路に思いを馳せてみると、より一層ホエールウォッチングが感動的なものになりますよ!

